一般住宅の地盤改良の工法には以下のようなものがあります。
■表層改良工法
地盤調査の結果、軟弱地盤の深度が2mまでの場合に行う工法で、自沈層(100kgの錘でロッドが自然と沈んでいく軟弱な地盤)を掘り起こして基盤となる地盤の上に固化材(セメントと土を混ぜたもの)を敷き詰めて強化する方法です。
費用は1坪あたり2-3万円が目安となります。
地面を一度掘り起こすための掘削用重機が入れないような狭い土地の場合には、手作業で行うことになるため作業費がアップします。
作業の日数は20坪程度の土地の場合、2日が目安です。
■柱状改良工法
軟弱地盤の深度が2mから8mまでの場合に行う工法で、コンクリートの杭を地中に打ち込む方法です。
費用の目安は1坪あたり4-5万円が目安で、2-3日手以後掛けて杭を地中に打ち込んでいきます。
■鋼管杭工法
軟弱地盤が深度2m以上で、大型重機が入れないような狭い土地の場合や、自沈層が広範囲の場合に行う工法です。
鋼管を継ぎ足すことができるため、深さ30m程度まで地盤補強を行うことができます。
この他、段つきの鋼管を用いた「タイガーパイル工法」、鋼管の先に鋳物を取り付けたものを用いた環境にやさしく振動も少ない「ダブルメタル工法」、固定した地盤の上にベタ基礎を構築し、より強い地盤を作る「MS工法(安定材付きベタ基礎工法)」など、新しい工法も次々に開発されています。
工事にかかる期間の目安はいずれも1−2日です。