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液状化現象対策 〜 地盤改良・地盤補強の費用とリスク

液状化現象の対策としては、地盤を補強し、液状化抵抗を強くする方法と、基礎構造物を強化する方法が考えられます。
それぞれ工事方法やコストはさまざまなので、リスクや予算を考えながら検討してみてはいかがでしょう。

  • 動的締固め工法
地盤がゆるい砂状で液状化現象が発生する場合は、砂の粒子同士を押し付けている力をいったんゆるめて摩擦をなくし、再び固める「動的固締め工法」が用いられます。
しかし、バイブロハンマーによる振動や騒音が激しいという問題もあります。

  • 深層混合処理工法
ゆるい地盤にセメントなどの固化剤を混入する方法です。
振動や騒音は動的固締め工法に比べて気にならず、かなり強度の高い地盤を作ることができますが費用がその分かかります。

  • 静的圧入締固め
流動性の低いセメントモルタルを圧入することで周囲の砂を圧縮する方法で、空港の滑走路下にも用いられています。
深さが足りなければ隆起などの問題がありますが、振動・騒音など気にならず有効的な方法です。

  • 薬液浸透注入工法
地震が起こったときの地盤沈下やせん断変形を抑圧する薬液を地面に注入する方法で、ゆるかった地盤が震度5の地震にも耐えられたという実例があります。

  • 不飽和化工法
地下水の水位を下げたり、空気を注入することで砂の飽和度を下げる方法です。
液状化には効果がありますが、地盤沈下対策とはなりにくいのが問題です。



液状化対策のための地盤改良は、建物が建った後では難しく、建物が建つ前でも一般家庭の面積で1000万円程度という莫大な費用がかかります。
液状化対策のひとつとして、地震保険に加入したり、自治体ごとに公表されている液状化ハザードマップを参考にして液状化しやすい土地を避けて住むのもひとつの方法だといえるでしょう。
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